バーコードとは、バーとスペースの組合せにより、数字や文字などを機械が読み取れる形で表現したものです。今日、スーパーやコンビニエンスストアなどで販売されている商品のパッケージに、下の絵のような縞模様をよく見かけます。これが「バーコード」です。バーコードは、太さの異なるバーとスペースの組合せにより構成されます。これをバーコードスキャナと呼ばれる光学認識装置を使って読み取ります。
バーコードの両端または周囲に配される余白部分です。
余白は、一番外側のバーコードのバーから2.5mm以上のスペースを必要とします。
余白が十分でないと読み取りづらくなります。
データの始まりと終わりを表す文字です。
バーコードの種類によってキャラクタが異なります。
符号化されたバーコードのデータが正しいかどうかをチェックするためのものです。
共通商品コードは、UPCとEANに大きく分けられます。
日本では、EANの1つとしてJAN(Japanese Article Number)が用いられています。EAN(JAN)は標準13桁、短縮8桁で構成され、UPC は12桁と7桁です(チェックデジット含む)EAN/UPCは国際標準化されており(ISO/IEC15420)JIS規格(JISX0507)にも制定されています。日本では、食料品、雑貨品などに付けられており、主にPOS(Point Of Sales:販売時点情報管理)に用いられています。
共通商品コードの構成は万国共通で、各国それぞれに国コードが割り当てられています。
例えば、日本は「49」と「45」が登録されています。
NW-7は、プリンタで印刷しやすいモジュール構成をしています。宅配便の荷札や、DPE(写真プリント)用封筒などに使われています。扱えるデータは、数字(0~9)、記号(-,$,:,/,+,;)で、スタート、ストップキャラクタはA~Dが選択できます。
インターリーブド2オブ5は高密度な印字が可能で、物流分野(梱包箱など)での使用や、貴金属や小物に貼付する小型ラベルとしても使用されます。2004年にJIS規格化(JISX0505)され、インターリーブド2オブ5を用いる物流商品バーコードシンボルとして1987年に規格化、(JIS-X-0502)されています。
コード39は、英字の表現が可能で、アメリカ国防総省のMIL規格で採用されています。FA分野などで広く利用され、AIAGタグ、 ODETTEタグ、 EIAJタグに利用されています。扱えるデータは、数字(0~9)、記号(-,スペース,$,/,+,%,.)、アルファベット(A~Z)です。
CODE128は、アスキーコード128種の表現が可能で、FAやOAなどで使われています。扱えるデータは、フルアスキー(128キャ ラクタ)で、3種類のコードセットが用意されています。
GS1データバーには3タイプ7種類のシンボルがあります。従来のバーコードと比較して、同じデータをより小さなスペースで表現できます。GS1が標準化したAI(アプリケーション識別子)を使って、有効期限、ロット番号など 、商品の属性情報を表すことができ、医療用薬品では2015年から表示が義務化されました。