株式会社デンソーウェーブ(本社:愛知県知多郡阿久比町、代表取締役社長:中川弘靖、以下デンソーウェーブ)、株式会社エクサウィザーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:石山洸、以下エクサウィザーズ)は、ロボットのプログラム環境下、プログラミングスキル不足を補い、言語化しがたい作業をロボット化するために、エクサウィザーズの提供する 「COREVERY(1)」を活用したマルチモーダルAI技術による「コンプライアンス制御」、「フロー生成」、「模倣動作学習」を実現しました。これらを実装した3製品の産業用ロボットを2020年7月にリリースを予定しています。
経済産業省によると、IT技術者が2030年には約79万人(2)が人材不足と予測されています。今後は高度なプログラミング技術を必要とするエンジニアにのみ提供するのではなく、より簡単で扱いやすい産業用ロボットの開発とプログラミングが必要不可欠です。
「COREVERY」は、ロボットアームやハンドから得られるセンサー情報を学習データとしてAIモデルを生成することで、複雑なプログラムを組むことなく、人の作業を実現させることができます。デンソーウェーブは、エクサウィザーズと共に「COREVERY」の強みを最大限に活かして、多様化するお客さまの様々なニーズに応える機能を提供してまいります。また工場内だけでなく、様々な分野でのロボットの活用と、お客さまのビジネス価値向上のために貢献してまいります。
「コンプライアンス制御」、「フロー生成」、「模倣動作学習」の3製品を、東京ビッグサイトで2019年12月18日(水)から開催される「2019国際ロボット展」のデンソーウェーブブースにて展示いたします。
ロボットによる組立作業で使われてきたセンサー付きコンプライアンス制御は、力覚センサーのパラメータ設定に知識と経験を必要としていましたが、対象動作(現在はペグとギア組立の2種類)を選択し、開始点から目標点の動作を繰り返すことで、力覚センサーの最適なパラメータを導きます。
ロボットのプログラムを複雑にしているフロー制御(分岐命令)をAIに構築させます。ユーザは単純な動作プログラムのみを作り、それらのプログラムの実行条件を、簡単なHMI(2)で学習させることで、AIが状況を判断し、正しい手順を導きます。
言語化できない人ならではの動作をAIが学習をして,ロボットアームに模倣させます。例えば粉体秤量では、ロボットアームの動作軌跡を映像を含む複数のセンサーと同時刻で学習させることで、AIが定容作業に必要な動作軌跡を導きます。
会社概要
株式会社エクサウィザーズ
※「COREVERY」: https://corevery.jp/