株式会社デンソーウェーブ(本社:愛知県知多郡阿久比町、代表取締役社長:相良隆義)は、このたび、水平多関節ロボット「HMシリーズ」に専用のねじ締めユニットとソフトウェアを搭載したロボットシステム「ねじ締めロボット」を6月1日(火)から受注開始します。
この「ねじ締めロボット」は、ロボットによるねじ締め作業に必要なツールが水平多関節ロボットと共にパッケージ化されたもので、高速・高精度のねじ締め作業を早期に実現するとともに、導入・立上げ工数が低減できます。価格はオープン価格で、ねじ締め作業の速度と精度の向上を目指す製造現場への導入を想定しています。
デンソーウェーブでは1990年からねじ締め作業に対応したロボットの販売を開始し、30年以上にわたり多くの工場へ納入実績を重ねてきました。その中で、「設備立ち上げのリードタイムを短くしたい。」「サイクルタイム短縮と精度を両立させたい。」というユーザーの声があったことから、シンプルな構成かつ、高速・高精度なねじ締めロボットとして開発しました。
ねじ締めロボットは、ロボットコントローラの付加軸としてねじ締めドライバーを制御するため、ナットランナーの特殊な設定が不要で、ねじ締めを実現します。トルク検出能力はセンサの測定レンジに対して誤差1%以下で、ビット回転数は最大6,000回転/分です。電流値の制限やトルク値の監視、高さチェックなど、安定した品質を保つ機能も充実しています。高精度な設定が簡単なGUIで設定でき、オプションで制御ログアナライザを使用することでねじ締め状態を簡単にモニタリングすることができます。
デンソーウェーブはこれからもより多くの方が簡単に扱えるロボットシステムの提供を目指し、より効率的な産業用ロボットの活用に貢献してまいります。
▼ ねじ締めロボット 製品情報はこちら
https://www.denso-wave.com/ja/robot/product/screwtightening/STR.html
①毎分6000回転の高速・高精度稼働
ねじ締めビットは最大6,000回転/分の付加軸モータに直結して高速駆動します。また、ねじ浮きチェックも0.05mm以下の精度を実現し、高品質な締め付け作業に貢献します。(※1)
②仕上げ・運用時のチェック機能
制御ログアナライザ(※2)でトルク量やねじ締め結果を見える化し、ログデータを蓄積。立ち上げ時の調整やエラー発生時の不具合原因の発見に役立てることができます。
③専用GUIで高い操作性を実現
専用の操作画面でねじ締め条件を簡単に設定できます。ねじ締めパターンを事前に登録できるので、ねじのサイズや種類の切り替えにも柔軟に対応し、高効率な生産現場の構築が可能です。