株式会社デンソーウェーブ(本社:愛知県知多郡阿久比町、代表取締役社長:中川 弘靖)は、このたび、日本国内のユーザー向けに、エントリーモデルの水平多関節ロボット「LPH-040」を発売します。2020年1月から発売を開始し、価格は798,000円(税抜)です。
近年、新興国では急速な自動化・ロボット化が進んでいる一方、日本国内の企業でのロボット導入は足踏み状態が続いています。経済産業省の発表(1)によると、2012年から2017年にかけての国内の産業用ロボットの導入状況は従業員1万人当たり332台から308台の推移に留まっており、国別の順位でも2位から4位へ低下しています。この数値は急速なロボット導入が進む韓国やシンガポールのおよそ半分です。
こうした課題を解決し、国内企業のロボット導入に貢献するため、デンソーウェーブではこれまで新興国でのみ販売していた「LPH-040」を日本国内向けにも発売します。「LPH-040」は、デンソーロボットの特色である高機能性・多機能性を保ち、2016年から販売を開始し、急速にロボット化が拡大している新興国市場において、主に電機・電子業界で導入されています。ロボットコントローラー「RC8」に対応しているためロボットの周辺機器も一括制御でき、設備のトータルコスト低減に貢献するなど、新興国市場でも実績を重ねてきました。これらの実績と品質をもとに、国内市場でも更なるロボット導入が期待される自動車および自動車部品、電機・電子業界に向けた展開を予定しており、初年度販売は1,000台を目標にしています。「LPH-040」は、12月18日(水)より東京ビッグサイトで開催される展示会「2019国際ロボット展」にて展示します。
これからもデンソーウェーブは、幅広いユーザーニーズに応えるロボット製品を提供し、産業の生産性向上に貢献してまいります。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
本体型式 | LPH-040A1 | |
軸数 | 4 | |
アーム全長 | 200(J1:第1アーム)+200(J2:第2アーム)=400mm | |
動作角度及びストローク | J1(第1軸) | ±130° |
J2(第2軸) | ±146.6° | |
Z(第3軸) | 150mm | |
T(第4軸) | ±360° | |
軸組合せ | J1(第1軸)+J2(第2軸)+Z(第3軸)+T(第4軸) | |
最大可搬質量 | 3kg | |
合成最大速度 | アーム全体 | 4,710mm/s |
Z(第3軸) | 1,250mm/s | |
T(第4軸) | 1,875°/s | |
位置繰り返し精度 | J1+J2 | ±0.02mm |
質量 | 約16kg(約35lb) |