IrDA通信デバイスをオープンし、CUを介してファイル転送などの通信ができる状態にします。
BHT-BASICでは、通信デバイスをファイルとして扱います。
そのため、ファイルを転送したり、パケットを送受信するためには、まず、通信デバイスファイルをオープンします。
speedには、伝送速度を指定します。下表の値を指定できます。省略されると、最後に指定された値、またはデフォルト(9600bps)が設定されます。
伝送速度 | 指定する値 |
---|---|
115200bps | 115200 |
57600bps | 57600 |
38400bps | 38400 |
19200bps | 19200 |
9600bps | 9600 |
4800bps | 4800 |
2400bps | 2400 |
1200bps | 1200 |
600bps | 600 |
300bps | 300 |
filenoには、1~16の任意の値を指定できますが、他のデータファイルやバーコードデバイスファイルと重ならないようにしてください。パケットを送信したり、通信デバイスファイルをクローズするには、このfileno を使用します。
IrDA通信デバイスは、バーコードや無線などのデバイスとの同時使用が制限されていますので、それらのデバイスファイルをクローズしてからオープンしてください。
通信処理が終了した場合は、通信デバイスをクローズしてください。通信デバイスをクローズすることで、BHTの消費電力を低減し、連続して使用できる時間を長くすることができます。→ 通信デバイスのクローズ
伝送速度115200bpsで、IrDA通信デバイスをオープンする
open "COM1:115200" as #1
伝送速度9600bpsで、IrDA通信デバイスをオープンする
open "COM1:9600" as #1