デンソーウェーブは、東京都中野区が2023年1月10日から3月31日の期間に65歳以上の区民を対象として実施するプレミアム付商品券事業において、「QR補助金申請システム」を提供します。
　今回の事業は、キャッシュレス決済によるポイント還元事業を補完するデジタルデバイド対応事業として実施されるもので、当社は同システムの提供により、利用者の紙商品券使用という利便性と、加盟店及び事業運営事務局（以下、事務局）の換金手続デジタル化という効率性の両立に貢献しています。

　プレミアム付商品券事業は、地域経済活性化のため多くの自治体で実施されています。その多くは、利用者の利便性と加盟店・事務局の効率性のバランス、キャッシュレス推進を意識して電子商品券が採用されており、中野区でもその検討を進めていますが、スマートフォンを保有していない、あるいは苦手とする方にとって、電子商品券は使いづらい実情があります。電子商品券については利用者向けの普及啓発活動を進めながらも、現時点ではそれらの方が取り残されない仕組みも必要と言われる中、紙商品券は利便性が高い一方、加盟店や事務局にとっては、特に換金手続に関わる集計や管理が煩雑になる点が課題となっていました。

　当社が今回提供する「QR補助金申請システム」は、QRコード（＊１）を印字した紙商品券、加盟店用スマートフォンアプリ、加盟店・事務局用ポータルサイトで構成されます。

①利用者の動き	購入した紙商品券で、加盟店にて商品代金を支払います。
②加盟店の動き	支払いに使われた紙商品券に印字されたQRコードを、加盟店用スマートフォンアプリで読み取ります。（アプリ上で事務局へ換金申請が完了します。）
③事務局の動き	加盟店から共有された情報をもとに加盟店への振り込み手続きを行います。（情報は加盟店用スマートフォンアプリより事務局用ポータルサイトへ自動的に共有されます。）

このように、紙商品券の利用、集計、申請、振込という事業の上流から下流までを一気通貫で完結する仕組みを実現し、紙商品券の印刷・販売・破棄以外において電子商品券と同等の効率性を実現しています。当社は、2020年のGo Toトラベル以降、紙クーポン運用システムを提供してきた実績とそこで得られた困りごとへの理解、QRコード開発会社としてQRコードによる人・モノ・情報をつなげるノウハウを生かし当システムの提供に至りました。

　デンソーウェーブは、社会の効率とそこに暮らす皆さまの利便が両立できる生活の実現に向け、今後も持てる技術・知見を活用したサービス・製品を提供していきます。


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