株式会社デンソーウェーブ (本社:愛知県知多郡阿久比町、代表取締役社長:中川 弘靖、以下 デンソーウェーブ)とJR東日本メカトロニクス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:川野邊 修、以下JR東日本メカトロニクス)は共同で、自動改札機などにおけるQRコード®(1)付き乗車券への対応を可能とした新しいQRコードリーダーを開発しました
QRコードは、キャッシュレス決済サービスやレジャー施設のチケットサービスなどをはじめとしたさまざまな業種や用途で使用され広がりを見せており、交通サービスにおける乗車媒体としても、一部の事業者で利用が始まっています。このQRコードを交通サービスの乗車媒体として利用するためには、自動改札機におけるお客さまの通過をスムーズに実現することが重要となることから、QRコードリーダーの“読み取り速度向上”と“読み取り範囲拡大”を目的とし研究開発を行いました。
従来製品(2)と比較して読み取り速度を約1.5倍に、読み取り範囲を約2倍(3)に向上させることに成功しました。また、スマートフォンのディスプレイに表示させたQRコードについても、紙に印刷したQRコードと同等の読み取り速度で処理を行うことが可能となります。このことにより、歩きながらQRコードをかざした際に、スムーズな自動改札機の通過の実現に貢献することが可能となります。
幅80mm×奥行120mm×高さ50mmと、読み取り速度や読み取り範囲を向上させつつ、自動改札機に組み込めるサイズへと小型化を実現しています。
通常のQRコードに加え、将来的な機能拡張として、公開・非公開情報を一つのQRコードに格納した「SQRC®(1)」や複製防止QRコードにも対応しております。
SQRCについて詳しくはこちら
今後は、製品化に向け鉄道事業者をはじめとする交通事業者各社に対して、鉄道・交通におけるQRコードを用いた新しいサービスの利用を提案し、活用・導入の実現に向けた取り組みを進めていく予定です。デンソーウェーブは自社で培った技術を活用し、JR東日本メカトロニクスは【技術による質の高いサービスの創造】により、これからも社会の利便性向上に貢献してまいります。