セキュリティー対応型Self Bag Drop機は、手荷物を預託する搭乗者と預け入れ荷物情報をひも付けすることにより他の人物による成り済ましを防止するとともに、手続き作業の自動化により省力化に寄与します。
ひも付けは、パスポートと搭乗券を認識した後、搭乗者の顔写真を撮影し、パスポート写真との整合性認証機能により本人を特定し、ひも付けを行います。
預け入れ荷物は計量ベルト上で写真撮影されます。
【2】セキュリティー対応型E-ゲート
E-ゲートは、顔認証機能を備え、セキュリティー・ゲートおよび搭乗ゲートに設置されます。セキュリティー対応型Self Bag Drop機で顔認証登録されている搭乗者は、搭乗券IDによる自動認証により、ゲートが開閉されます。
手荷物の預け入れがなくセキィリティー・ゲートが最初の顔認証ポイントになる搭乗者は、パスポートおよび搭乗券IDに従い顔認証により、ゲートが開閉されます。
搭乗ゲートにおいては、顔認証機能によりゲートが開閉されます。
(1)空港で世界初となる未搭乗者の位置情報捜索機能評価
国際線制限エリア内の複数箇所に設置されたカメラ撮像情報をもとに、顔認証機能を有したセキュリティー対応型Self Bag Drop機やセキュリティー対応型E-ゲートで登録された搭乗者を認識し、未搭乗者の捜索位置を絞り込むことで、短時間での捜索が可能になりました。
(2)日本の空港で初となる顔認証を利用したSelf Bag Drop機、セキュリティー対応型E-ゲート、E-搭乗ゲートの運用評価
Self Bag Drop機にてパスポートと当日の顔画像を照合することで搭乗者の本人認証を行うとともに、搭乗者情報と預け入れ荷物情報のひも付けにより、空港内の搭乗者および預け入れ荷物の追跡性が向上しました。
(3)電子タグ利用による未搭乗者の預け入れ荷物取り降ろし作業の迅速化
ベルトローダー車両に、預け入れ荷物タグに装着した電子タグを認識するアンテナを設置し、預け入れ荷物の搭載順番を把握するとともに、Self Bag Drop機にて撮影した預け入れ荷物映像データを手荷物搭載作業者端末に送信することで、未搭乗者の預け入れ荷物取り降ろし時間の短縮に有効であることが確認できました。