株式会社デンソーウェーブ(本社:愛知県知多郡阿久比町、取締役社長:相良隆義)は、さまざまな業界で実作業を行う現場スタッフ用スマートデバイスから得られる作業実績データをもとに、業務や現場環境の的確な改善に貢献する価値創造モデル「XmareTM(エクスマーレ)」を通じた支援を、2025年6月30日より開始します。
本モデルは、人手不足をはじめとする課題に直面し、「現場の生産性向上」を求める小売業、物流業、製造業、医療機関をはじめとする、あらゆる企業・団体の支援を見据えています。
日本において人口減少傾向、少子化・高齢化により働き手不足が慢性化しつつあると言われており、諸業界の現場スタッフ一人ひとりの生産性の最大化と、人材の定着の重要性はより一層高まっています。
今回デンソーウェーブが開始する「XmareTM(エクスマーレ)」は、当社が新規開発した業務用デバイスと見える化ツール、現場支援オプションを組み合わせることで、それらの課題を抱える企業・団体の業務改善に貢献するとともに、今後、当社として豊富な経験・知見を持つIoTやDX技術と組み合わせることで、さらなる業務改善を支援、さまざまな産業の生産性向上を目指していきます。
■具体的な活用方法
<「XmareTM」という名称について>
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「Mare(ラテン語で海の意味)」の造語であり、今後展開されるさまざまなサービスを、多様な生命が生まれる海に見立て、名付けました。
<「XmareTM」を構成する端末・ソフトウェア・サービス>
①DX支援パーソナルデバイス
(端末)
「Xnavis™(エクスナビス)」
持ち運びやすさを追求した、薄型・軽量の業務用デバイスです。通話やメール・チャットといったコミュニケーション機能はもちろん、専用バーコードリーダーによるスキャンも、高い作業性を提供します。
※名称は「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「Navis(ラテン語で船の意味)」の造語。一人ひとりの現場スタッフが活き活きと活躍するイメージを船に見立て、名付けました。
②現場マネジメント支援ツール(ソフトウェア)
「Xpharos™(エクスファロス)」
「Xnavis™」を通じて得たスタッフの作業実績データを収集・見える化するツールです。作業実績データのほかにも、デバイスの稼働状況やエラー発生履歴を記録することで、管理や保守の業務に活かすことが可能です。
※名称は「DX」と「Pharos(ラテン語で灯台の意味)」の造語。現場のマネージャーやDX推進担当者をデータで導くイメージを灯台に見立て、名付けました。
③現場改善提案サービス
「Xportus™(エクスポルタス)」
業務を支援するアプリや、現場の電波状況の評価等を提供するサービスです。(オプションとなります)
「Xpharos™」を通じて発見した課題に対し、本サービスを利用することにより現場改善を加速させます。
※名称は「DX」と「Portus(ラテン語で港の意味)」の造語。課題に合わせてアプリや支援サービスを提供するイメージを、港での補給に見立て、名付けました。
<「XmareTM」から生まれるサポート例>
【活用例A:<小売業>業務フロー設計と改善の支援】
商品の出入荷をはじめとする現場での作業の滞留は、作業計画や配送の遅れの原因となるだけでなく、スタッフの肉体的・精神的な負荷の発生にもつながります。スタッフ一人ひとりが持ち歩く「XnavisTM」が収集した作業内容を通じて、「どの作業で」「どれくらい滞留するのか」を「XpharosTM」で確認が可能。原因の分析と改善、そして安定的な配送に貢献します。
【活用例B:<製造業>従業員のスキルアップ】
製造業において、安定した生産を実現するため、スピーディに作業をこなすことは重要なスキルのひとつです。「XpharosTM」は、これまで可視化が難しかったスタッフ一人ひとりの作業スピードを「XnavisTM」と組み合わせることにより収集し、分析を可能にします。スピーディに業務を行うスタッフを適切に評価することで、モチベーションアップに貢献します。