~教員の負荷軽減と児童の安全確保の両立に資する仕組みで教育現場に貢献~
デンソーウェーブは、愛知県刈谷市立小垣江東小学校(所在地:愛知県刈谷市小垣江町白沢36、校長:正木克典)において、QRコードを活用して児童の登校管理を効率的に行うソリューションの実証実験を、5月23日から6月2日の期間で実施します。
現在、小中学校教員の高負荷が社会課題として取り上げられています。さまざまな要因がとりざたされていますが、児童の登校・欠席管理もその一つと受け止められています。
児童が欠席する場合、保護者からの欠席連絡を受け教員が実際の登校状況を下駄箱で目視確認し、その結果をクラス、学年、学校全体で集約、最終的に教室で確認する方法が学校で見うけられます。その結果、登校生徒とのコミュニケーションや授業の準備といった始業前時間帯における教員の負担、正確な欠席の把握と判断のためのさらなる負担、並びに児童の安全確保に向けた業務負荷の増加などが懸念されます。
そうした教育現場における課題解決に向けデンソーウェーブはQRコードを活用した解決策を開発、今後の普及につなげるべく、効果を的確に把握するための実証実験を行います。
本技術は、児童一人ひとりに固有の番号を記録したQRコードを発行し児童が携帯、登校時に下駄箱ないし教室に設置する機器にスキャンして登校状況を登録することで、登校者を把握、そのデータを集約、職員室等に設置するモニターなどでリアルタイム把握できるようにするものです。
その結果、職員室から下駄箱までの移動・確認や集計が不要となり負担軽減が期待できるとともに、登校していない児童に対する対応、安全確保にもつなげやすくなることが期待されます。また今回の実証実験ではスキャン機器に検温機能を併設しており、発熱の有無確認も可能とすることで、発熱した児童への対応や保護者への連絡・お迎えに係る教員の負担軽減と児童の安心・安全確保の迅速化も期待されます。
また、当ソリューションは、スキャン機器とPCサーバー、モニターといった一般的な機器で社外ネットワークを介さず構成しており、セキュリティ面で優れるとともに、長期のシステム開発や現地工事が不要で設置できることが特徴です。
デンソーウェーブは、これからも、持てる技術で、社会や産業の課題解決に向け、関係する機関・団体の協力をいただきつつスピーディーに技術を開発、提供していきます。
・職員室に設置されたモニター
・下駄箱付近に設置されたスキャン機器
・QRコード読み取りのイメージ