導入支援編
概 要
PC上の IoT Data Share で設備機器(三菱電機製 PLC MELSEC Qシリーズ、iQ-Rシリーズ)に
Ethernet による接続をし、値を収集します。

設備機器に接続するIoT Data Share 設定情報
- コントローラ名:Melsec_Q
- アイテム名1:Data1(変数名:D0)
- アイテム名2:Data2(変数名:CS0)
接続先の設備機器情報
設備機器の設定については、各設備機器メーカのアプリケーションを使用します。
※設定や操作方法については、メーカ取扱説明書をご参照ください。
他社製品三菱電機製 PLC MELSEC Qシリーズ / iQ-Rシリーズ
パソコン側 I/F
[Ethernetボード]を選択
シーケンサ側 I/F
[CPUユニット] または、[Ethernetユニット]を選択
下記、いずれかの条件が必要となります。
<CPUユニット:Ethernetポート内蔵CPUユニット使用の場合>
- IPアドレス:192.168.250.1
- 交信データコード:バイナリコード交信
- RUN中書き込みを許可する(FTPとMCプロトコル):なし
- オープン設定(プロトコル):TCP
- オープン設定(オープン方式):MCプロトコル
- オープン設定(自局ポート番号):1025
<Ethernetユニット:Ethernetインターフェースユニット使用の場合>
- IPアドレス:192.168.250.2
- 交信データコード:バイナリコード交信
- イニシャルタイミング:常にOPEN待ち(STOP中交信可能)
- 送信フレーム:Ethernet(V2.0)
- RUN中書込を許可する:なし
- TCP生存確認:KeepAliveを使用
- オープン設定(プロトコル):TCP
- オープン設定(オープン方式):Unpassive
- オープン設定(固定バッファ):送信
- オープン設定(固定バッファ交信手順):手順あり
- オープン設定(ペアリングオープン):ペアにしない
- オープン設定(生存確認):確認する
- オープン設定(自局ポート番号):1025
【 重要 】
設備機器の設定を変更した場合は、設備機器を再起動してください。
Step 1MELSEC Qシリーズ PLCからデータを取得するためのアイテム設定
コントローラ設定ウィザードを使用し、設備機器からデータを取得するためのコントローラとアイテムを設定します。
[プロジェクト]メニューから[コントローラ設定ウィザード]を選択します。

まずは、コントローラを設定します。
検索のタブから[カテゴリ別]を選択します。

検索ツリーから[カテゴリ]、[PLC]、[三菱電機]を選択します。

表示されるリストから “MELSEC Qシリーズ(Ethernet通信)” を選択します。
選択後、表示されるプロバイダ名が ”MELSEC QnA3Eプロバイダ” になっていることを確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

続いて、コントローラを追加します。[コントローラ名]を任意で設定します。
ここでは ”Melsec_Q” を入力します。

[IPアドレス] と[ポート番号]、[交信データコード]を設定します。
ここでは、IPアドレス ”192.168.250.1”、ポート番号 ”1025” を入力し、交信データコード ”バイナリ” を選択します。

入力項目を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

続いて、アイテムを追加します。アイテムの[種類]を設定します。
ここでは ”D:データレジスタ” を選択します。

[アイテム名]を任意で設定します。
ここでは ”Data1” と入力します。

[変数名]を設定します。
ここでは “D0” と入力します。

参 考
[アイテムと同じ]チェックを選択
すると[変数名]を入力しなくても、
[アイテム名]に入力した名前を
[変数名]として設定することが
できます。
[追加]ボタンをクリックし、アイテムが追加されたことを確認します。

二つ目のアイテムの[種類]を設定します。
ここでは ”CS:カウンタ/接点” を選択します。

[アイテム名]を任意で設定します。
ここでは ”Data2” と入力します。

[変数名]を設定します。
ここでは “CS0” と入力します。

参 考
[VT]にはデータ型を選択しますが、
[種類]を選択すると自動でデータ型が
選択されます。
[追加]ボタンをクリックし、アイテムが追加されたことを確認します。

[完了]ボタンをクリックします。設定した内容を確認し、[OK]ボタンをクリックします。

以上で、「MELSEC Qシリーズ PLCからデータを取得するためのアイテム設定」は完了です。
Step 2設備機器からデータ収集できていることを確認
※「プロジェクトの保存と起動方法」の詳細は〈学習コンテンツ〉【入門編】第1章 Lesson 2 を参照ください
[ファイル]メニューから[プロジェクト保存]を選択します。

[アクション]メニューから[プロジェクトを起動]を選択します。

IoT Data Share で データが収集できていることを確認します。
アイテム ”Data1” をダブルクリックし、表示されるモニタ画面の[値]を確認します。
※ここで表示されるデータは、お使いの設備機器に保持されている値となります。

次にアイテム ”Data2” をダブルクリックし、表示されるモニタ画面の[値]を確認します。

●以上で、「MELSEC Qシリーズ にEthernetで接続するには」は完了です。