ロボット概要

ロボットの語源

チェコの小説家カレル・チャペックが創作し、1920年に発表した戯曲「R.U.R.」(エ ル・ウー・エル)の中で使用したものが広まり、一般的に使用されるようになったとされています。このR.U.R.に出てくるロボットは機械人間ではなく、 今で言う人造人間でした。語源はチェコ語で労働を意味するrobotaとされています。

ロボットとは?

ロボットは、その利用の歴史からも伺えるように「産業用ロボット」として産業界、特にそのほ とんどが製造現場としての工場で利用されています。この産業用ロボットは、『自動制御によるマニピュレーション機能又は、移動機能をもち、各種の作業をプ ログラムによって実行でき、産業に使用される機械』と日本工業規格(JIS B 0134-1998)で定義されています。

ここでいうマニピュレーションとは、言い換えるならば、人間の上肢(腕や手)の動作機能に類似した多様な動作機能を有するもので、産業用ロボットは

  • 腕や手としてのマニピュレータ
  • これらの関節を動かす駆動機構としてのアクチュエータ
  • センサ:腕の位置や速度等を計測する内界センサやロボットが作業するうえで対象物の認識等を行う外界センサ
  • ロボットが移動を行う上での移動機構
  • これら一連の動作を制御するコントローラ(制御装置)

などにより構成されています。

しかしながら、ロボットの活躍する舞台はこれまでの製造現場から、今後のロボット技術の高度化に よって農業、建設、電力、ガス、運輸、通信、医療、福祉、防災、海洋開発、宇宙などの非製造分野、あるいは個人を対象とするパーソナル分野へと広がりが期 待されており、ロボットの形態も利用環境によって自ずとその違いが生まれてきます。

例えば、これまでの製造業向けに代表されるような人間の上肢機能のみならず、非製造業分野においては下肢機能としての移動機能がより重要さを増し、そこでは単に陸地移動に留まらず、海中や空中の移動機能なども必要となってきます。

また、屋外作業などの未知環境下にあっては、ロボットの自律化が求められることから単に移動機能のみならず、より高度な判断機能、学習機能、通信、エネルギー供給、そして材料など様々な需要技術がロボット側に要求されることとなります。

このようなことから、製造業分野など産業分野での利用を対象とした「産業用ロボット」ではその対象範囲が狭いことから、今日ではその産業用をはずして「ロボット」と総称しています。

(社)日本ロボット工業会では、'99年度事業として『21世紀におけるロボット産業高度化のた めの課題と役割に関する調査研究-ロボット産業の長期ビジョン-2000年6月 』を行い、我が国における経済社会の変貌を踏まえつつ、グローバルな観点から2010年に向けたロボット産業のあるべき姿を報告書としてまとめています。