5つの代表的製品

ICカードをかざして瞬間認証
RFID(ICカード・RFタグ)

ICカードにできること

オフィスの入退室や
食堂精算をICカードで。

みなさんにもおなじみの、機械にかざせば一瞬で認証できる交通系ICカードや電子マネー。デンソーウェーブでは、そのようなICチップ(RFタグ)入りのカードをかざして認証や決済を行う非接触型リーダライタを手がけています。工場の敷地入口にある門やオフィス内各室のドア開閉、社員食堂の決済用のリーダが主な製品です。と言っても単品で販売するのではなく、扉を開閉するためのコントローラやソフトウェアを含む入退室セキュリティシステム(オフィスソリューション)や、社員食堂の自動決済システムといった「システムソリューション」として提供しています。

RFタグにできること

見えない場所に隠れていても
一瞬で読み取れる。

最近ではアパレルの商品タグにRFタグをつけ、棚卸や会計の手間を減らすシステムも開発しました。RFIDの利点は、タグが見えなくても読み取れるところです。従来は店舗のスタッフが1点1点の商品につけられていたタグを探してバーコードをリーダで読み取らせ、1日がかりで行っていた棚卸。それが商品に触れなくてもできるようになり、所要時間もわずか数時間に短縮しました。棚卸のための店休日が不要になり、店舗にとっては商機が増えることにつながります。またレジでもリーダを内蔵したレジカウンタ(テーブル)に置けば一瞬で会計できるようになり、レジ待ち時間も短縮できます。

業界をリードする理由

40年以上の豊富な実績を持つ認証技術。

RFID技術による非接触式のカード認証が普及する以前は、認証技術といえば、磁気テープのついたカードをリーダに通す方式でした。その時代から当社の前身である(株)デンソーの開発部門は、磁気カードリーダを大手セキュリティ会社向けに販売。そして1995年には同じ大手セキュリティ会社に向けた非接触ICカードシステムを、世界に先がけて発売しました。その後、大型案件や公共案件などの、機器開発からシステムまでを受注しています。

高速読み取り・認証を、高い信頼性で実現。

ICカード内のRFタグは、メモリのようにデータを格納するものだと思っている人も多いかもしれませんが、実はCPUやROM・RAM、アンテナなどが内蔵された小さなコンピュータのようなものです。おもな役割は「認証」。たとえば偽造カードの使用や偽造端末による不正なデータ読み出し・書き込みを防ぐ「相互認証処理」。カードをかざす一瞬の間に、ICカードとリーダライタの間で、「情報のやりとりに必要な乱数や暗号を生成して送り、互いに本物であることを認証する」といった動作を行っています。デンソーウェーブのRFID製品・システムは、ハード・ソフトのすぐれた性能が実現する読み取りの速さと、データの堅牢性による高いセキュリティ性能、長期にわたり安心して使える高信頼性に定評があります。また、RFIDには3タイプの規格がありますが、当社製リーダライタは1台ですべての規格に対応している利便性も好評を得ています。

RFIDの未来

欲しいモノが欲しいときに
生産できる世界へ。

上でご紹介した例のように、アパレル店など流通の現場の利便性を格段に高めると期待されるRFIDですが、真価はそれだけではありません。QRコードが情報の読み取り専用であるのに対して、RFIDは情報の読み書きが可能です。このことを活用すれば、繊維業から縫製、販売と、いわゆる「川上」から「川下」まで、1つのICチップを使ってその商品の品質管理や生産指示の情報を読み書きしながら送ることができます。すべてが情報によってつながることで、生産の効率化を図り、消費者が求める商品をムダなくタイムリーかつスピーディに生産することが可能になります。

  • バーコードリーダー
  • QRコード
  • ロボット
  • 制御機器
pagetop