安全衛生環境・生産本部製造部ロボット生産技術室生技2課
2018年入社
工学部 卒業
森田 大貴
理想的な生産工程設計を目標に、積極的な姿勢で臨む
INTERVIEW 01現在の仕事内容を教えてください。
生産技術は、品質のよい製品を効率よく生産する工程を設計し、管理する仕事です。生産ラインの課題や非効率的な部分を見つけ出し、最適な生産ラインの設計や改良を目指しています。
我々の部署は、ロボット製品の生産ラインを担当。すでに流通している量産品では、ラインの改良などの流動対応、作りやすさやコストダウンを考慮した設計変更に関わる構造の変更などに携わっています。
新製品の試作では、製造の流れやツールなどを技術スタッフと一緒に検討したり、使用できる技術をこちらから提案したりすることも。完成した製品や工程を管理する検査システムの仕様検討も、私たちの仕事の一部です。
INTERVIEW 02やりがいを感じるときや、日頃心がけていることを聞かせてください。
低コストで品質が安定し、作業者の負荷も少ない生産工程を作り上げられたときは、達成感があります。みなさんに喜ばれる生産ラインができると、よかったなという気持ちになりますね。新製品の試作については、どんな技術が使えるだろうかと頭の中で構想を膨らませたり、テストをしてみたり。できるか否かを検証して、成立すると分かったときには、やはり充実感があります。
心がけていることは、作業負荷の少ない工程設計です。多少でも不安定な部分があると、部品の消耗や作業感の悪さにつながるので、その点には気を配っています。また、条件に左右されない安定した製造ができるよう、ロバストなプロセス設計を目指しています。


INTERVIEW 03これまでのキャリアで、印象に残っているプロジェクトを教えてください。
COBOTTA PROというロボットの加工工程を担当し、ギアの部分に自社開発のセンサを取り付けることになりました。このロボットへのセンサ搭載はデンソーウェーブの独自技術で、デンソーウェーブとしても初の試みでした。センサを接着するにあたって、部品に付着している油の洗浄や接着剤の塗布、金属の型に流し込んで材料を固めるモールドなど、多数の技術の導入が必要でした。これまでに経験のない技術が多く、期間も限られる中、協力会社さんには的確に要求を伝えることを心がけ、知識や情報を求めてデンソー本社や過去におつきあいのない業者さんも訪ねるなど、がむしゃらに取り組みましたね。社内の技術スタッフにもサポートしてもらいながらやり遂げて、自身の成長に大きく繋がったと感じています。
INTERVIEW 04今後の目標を聞かせてください。
生産技術として、設計完了後に動き出すのではなくフロントローディングを意識し、設計の初期段階から積極的に関与していきたいと考えています。コンカレントエンジニアリングといって、設計段階から生産技術も同じ歩幅でものづくりを進めていく手法です。設計から降りてくるのを待つのではなく、こちらからも提案をしていく姿勢で。そのためにも、新製品に導入するような新しい技術に常に目を向けて、調査するように努めています。
また、画期的な技術を導入した事例を積み上げて、お客様にロボットの新たな可能性を伝えることも、生産技術力として追求していきたいですね。


1 Day Schedule
出社、メールチェック、予定確認
設備検証、サンプル作製、データまとめ
より良い精度を目指して、条件を変えながら検証。内容によっては長時間続けることもある。
打ち合わせ
社内や業者さんなどと。1日1時間くらいは、どこかとの打ち合わせが入る。
昼食
設備調整、サンプル作製
午前と同様の検証を引き続き行う。
サンプルデータ計測
画像撮影や計測など、データをまとめるための情報収集に時間がかかる。
退勤